健康

甘味料の種類

こんにちは、石神井整体院の早川です。

日中は暖かくなってTシャツで過ごせるようになりましたね。
熱中症対策に水分補給が大切ですが、清涼飲料水などの糖質量の多いジュースなどはペットボトル症候群にもなりますので注意が必要です。

今年の初めに興味深い研究発表がありました。
黒砂糖ががんのリスク低減に効果があるのではないかというものです。
内容は鹿児島県の奄美諸島に在住している5004人を約13年間調査し、普段どのぐらい黒砂糖を摂取しているかを調べました。

元々おやつの時に、黒砂糖と緑茶を一緒に取る習慣があるそうです。
そして、13年間調べた結果、黒砂糖を多く摂取していた方の方ががんの罹患率が低かったそうです。

砂糖と言えば健康の大敵のイメージですが、黒砂糖には白砂糖に比べてミネラルが豊富でポリフェノールやポリコサノールという栄養も多く含まれています。

ただ、現時点では、黒砂糖の何ががんのリスクを下げたのかはわかっていません。
黒砂糖の摂取量と、がんの罹患率の相関関係はあるが、因果関係はまだわからないということです。
なので、がん予防になるらしいと思い、黒砂糖を積極的に摂取するのは危険ですのでまだやめておいたほうがよさそうです。
もう少し研究結果を待ちましょう。

とは言え、甘いものが体に良くない事は周知の事実ですが、選ぶ甘味料によって多少の違いがあるわけです。

そこで今回のテーマはこれです。

甘味料の種類

皆さん甘いものはお好きですか。
お菓子をやめようと思っていても、やめられない方も多いと思います。
私もそのうちの1人です。
子供が寝た後に食べるお菓子はなんであんなにおいしいんでしょうか。

お菓子作りをされる方だとご存知だと思いますが、お菓子にはものすごい量の砂糖を使います。

では、料理をするときに何の甘味料を使えば、砂糖の害を最小限に抑えることができるでしょうか。

そこで、甘味料の種類と特徴をお伝えしようと思います。

白砂糖

上白糖、グラニュー糖、三温糖はどれも同じ種類に分類されます。
さとうきびを原材料とし、精製をすることによって雑味のない甘さを表現できます。
精製されているので、GI値が109と高めです。
GI値とは食後の血糖値の上がりやすさを示した数値です。

GI値の基準はブドウ糖の100です。
GI値が低い方が体への負担が少ないと思ってください。

きび砂糖

きび砂糖もさとうきびを原材料として作られています。
色は薄茶色をしていますが、精製していないのでミネラルが残っています。
GI値は100と白砂糖よりかは少し低いですね。
風味とコクが少し残り、料理にも使いやすいので個人的には好きな砂糖です。

黒砂糖

黒砂糖はきび砂糖を煮詰めて作ります。
ミネラルやポリフェノールが多いのが特徴です。
味もかなりコクがあり料理に使うにはメニューを選ぶかと思います。
おやつとして舐めるのもありかなとは思いますが、GI値が99なので人によっては注意が必要だと思います。

てんさい糖

てんさい糖はきび砂糖とは違い「てん菜」と言う大根のような野菜から作られる砂糖です。
主に北海道で生産されています。
さとうきびは南の沖縄で、てん菜は北の北海道なんですね。

てんさい糖の特徴はオリゴ糖を多く含んでいます。
オリゴ糖は腸内環境を整えると言われています。
GI値は65とかなり優秀です。
さっぱりとした甘さで使い勝手は良いですが、少し溶けづらいのと黒砂糖に比べてミネラルは少なめです。

オリゴ糖も含んでいて、GI値も65なので、今回の黒砂糖の発表を知る前まではお勧めの砂糖はと聞かれたらてんさい糖と答えていました。

羅漢果(らかんか)

急にマイナーな糖が出てきましたがラカントSと言う商品を見たことある方もいらっしゃると思います。
羅漢果の特徴は血糖値をほぼ上げないということです。
なので、糖尿病患者さんなどには砂糖の代替品として使われることが多いそうです。
ちょっと高価なこともあり、私は使った事はありません。

ただ、血糖値を上げない人工甘味料のアスパルテームを使うのなら、少し高くても羅漢果を使うことをお勧めします。

まだまだ、キシリトールやステビアなどの希少等や蜂蜜やアガベシロップなどいろいろあるのですが、またの機会にご紹介させていただきたいと思います。

砂糖の摂取上限は決められているのでしょうか。

私が調べた限りですが、WHOの発表には、1日の総エネルギー量の10%以内できれば5%以内が理想であるとあります。
1日の摂取カロリーが2000カロリーの人であれば200カロリーまでOKと言うことになります。
一方で、砂糖は25グラム未満ティースプーン6杯と言う記述もあります。

一般的なショートケーキが28グラム、あんぱんが23グラムだそうです。
ちなみに、メジャーな炭酸飲料は500ミリリットルで砂糖50グラムです。

小さな子供がペットボトルのジュースをぐいぐい飲んでいるのを見ると、ちょっとぞっとしますね。

甘いものを全て止めるのは難しく、精神衛生上良くないと思います。
血糖値を急に上げるのが、血管的にもホルモン的にも精神バランス的にも良くありません。
なので、オススメなのが運動をした後に少し食べるということです。
もしくはおやつを食べた後に少し体を動かして血糖値の上昇を抑えてください。

院長 早川 卓