健康

お茶の葉の魅力

こんにちは、石神井整体院の早川です。

今年も残すところもう1ヵ月です。
夏があれほど暑かったですが、冬もしっかりと寒くなってきましたね。

季節性のインフルエンザが猛威をふるっています。
先日、インフルエンザにかかりやすい5つのタイプの研究結果が報告されました。

血糖が高め
肺炎の既往歴あり
多忙と睡眠不足
栄養不足
アレルギーあり

以上の5つのタイプだそうです。

多忙と睡眠不足、栄養不足は分かりますが、アレルギーありも入ってくるんですね。
アレルギー性鼻炎などで、慢性的な炎症や鼻づまりで呼吸器のバリア機能を弱めてしまい、ウィルス感染のきっかけになりやすいと考えられているそうです。
鼻がつまっていると口呼吸にもなりやすいので、それも感染を高めるのかなと思います。

普段からインフルエンザ予防は意識されてますか。

一般的な予防と言えば、ワクチン、手洗い、うがい、加湿と換気でしょうか。

私、個人的には冬になるとインフルエンザ予防も兼ねて緑茶をよく飲みます。

昨今では、コーヒーの値段の高騰もありますので、今月はお茶の葉の魅力についてお伝えします。

今回のテーマはこれです。

お茶の葉の魅力

お馴染みの緑茶、紅茶、ウーロン茶は全部同じ茶の木の葉っぱから作られています。
同じ葉っぱなのに、ここまで色や味が違うのは発酵度や加工方法の違いです。

大まかな違いをお伝えします。

緑茶(発酵0%)
緑茶は収穫後すぐに蒸すor釜炒りして酸化発酵を止めてしまいます。
なので茶葉の綺麗な色が出るんです。
茶カテキンが1番多いのも緑茶です。

ウーロン茶(発酵10%から70%)
ウーロン茶は葉をしおらせて、適度に酸化発酵させます。
カテキンは多少残りますが、緑茶ほどはありません。
その一部は香り成分に変化しています。

紅茶(完全発酵100%)
紅茶はしっかりと酸化発酵させて赤い色になります。
カテキンはテアフラビン、テアルビジンと言うポリフェノールの一種に変化されます。
紅茶のあの赤い色の元ですね。

※発酵と書いてありますが、私たちがよく耳にする乳酸菌や酵母、麹などで発酵する発酵食品とは違います。
茶葉にもともと入っているポリフェノールの酸化酵素が酸素により酸化されて行くことを茶の木の葉では発酵と呼ぶようです。

インフルエンザ予防との相性

1、緑茶
緑茶のカテキンは、(エピガロカテキンガレートEGCG)ウィルスの細胞への侵入を妨げる作用があると報告されています。
喉の粘膜でウィルスが増えるのを初期段階で抑えてくれるんですね。
よく緑茶うがいが良いと言われますが、カテキンは口の中でウィルスと30秒接触すると不活化が始まると言われます。
なので口に含んでから少し時間を置いてうがいをするとより効果が強いのかなと思います。

ウィルスは粘膜に付着してから、数十秒から数分で体内に入ろうとするそうです。
なので、こまめに緑茶を口にすることが有効と考えられます。
朝一杯の緑茶を飲んだからといって、1日口腔内をバリアしてくれるわけではありません。

2、紅茶
ポリフェノールのテアフラビンがウィルスの膜を弱めると言う報告もあります。
紅茶には体を温める機能もあります。
体温が1度上がると、免疫力は約5〜6倍上がると言われます。
逆に体温が1度下がると免疫力は約30%低下するそうです。
紅茶に生姜や蜂蜜を加えることによって、体温を上げ免疫力をアップすることが期待できます。
あまり知られていませんが、紅茶は腸活にも良いと言われています。
免疫細胞の多くは、腸で作られるので、温活や腸活にも、紅茶はオススメなのです。
体が冷えやすい人は、緑茶より紅茶がむくケースもあります。

3、烏龍茶
烏龍茶の場合はカテキンは少し残っていますが、緑茶ほどではありません。
烏龍茶には、脂肪吸収抑制や脂肪燃焼促進、美肌効果などきれいになるための効果はあるのですが、インフルエンザ予防の観点から見てしまうと緑茶、紅茶に軍配が上がってしまいそうです。
烏龍茶も中国と台湾で全然味と香りが違ったり、いろいろ飲み比べると面白いですよね。

今回は、インフルエンザ予防の観点から書かせていただきましたが、効果はあくまで補助的と考えていただき、絶対に防げるわけではございません。
基本はマスク、手洗いを忘れずに、睡眠と栄養をしっかりと取ることが第一前提でございます。
皆様が健康に年を越せること祈っております。

院長 早川 卓