こんにちは石神井整体院の早川です。
先日家族でスーパーに買い物へ出かけたのですが、そのお店で娘の友達を見かけました。
娘が低学年の頃ですと、進んで私を父だと紹介してくれたのですが、小学5年生になった娘は必死に私を隠そうとするのです(笑)
私が年をとったからでしょうか。
娘が思春期を迎えたからでしょうか。
きっとその両方なんだと思います。
私も矢沢永吉さんの様に年を重ねてもかっこいいおじさんでありたいと思いました。
さて、私たちは当たり前のように年を重ねるごとに老いるものだと考えますよね。
それは生物だからしかたないと決めつけています。
そんな常識を覆す本が2020年に発売されました。
【ライフスパン:老いなき世界】です。
当時話題となって本屋さんでは平積みにされていた分厚い本ですのでご存知な方も多いと思います。
この本では老化は治療できる病であると言っております。
老化自体を病気と考えて、病気なのだから治療をして治しましょうと言っているのです。
誰がそんなとんでもないことを言っているのかと言うと、ハーバード大学医学大学院遺伝学教授のデビッド・A・シンクレアさんです。
ものすごく長い肩書きですが、なんだか急に本の信憑性が出てきますね。
今月はこの本を参考に老いについて考えようと思います。
老化を防ぐには
では老化とは何でしょうか。
簡潔に説明しますと老化とはDNAの損傷だそうです。
私達は生活するなかで様々な刺激を受けます。
紫外線や排気ガス、食品添加物、精神的ストレス、肉体的ストレス、たばこ、お酒などです。
DNAが傷つきますと、人間はサーチュイン遺伝子が発動して身体の修復に向うのですが、修復よりも損傷が上回るとヒトは老いるようです。
そうなると、老いない為にはDNAをなるべく傷つけないようにすることと、修復してくれるサーチュイン遺伝子をより多く発動させることが大切だと分かります。
傷を防ぐには上記にある過度なストレスを避けることです。
暴飲暴食や喫煙、過度な運動も活性酸素を出すので体にはストレスになると考えます。
(思いっ切り運動すると気持ち良いのですが、やり過ぎはダメなんですね)
ではサーチュイン遺伝子を発動させるにはどうするのか。
それは適度なストレスをかけることです。
え… ですよね。
過度なストレスをかけ過ぎると、DNAが傷つき、修復が追いつかない。
DNAが傷つかない程度の軽いストレスをかけることでサーチュイン遺伝子は出るが、DNAは傷ついていないので修復が進み老いを遅くしたり、年齢より若く見られたりするといいます。
【老いを遅くする方法】
●食事の回数と量を減らす
シンクレア教授が言うには、皆さん基本食べ過ぎだそうです。
(欧米人に向けて言っています。日本人には当てはまりませんので注意してください)
生命がギリギリ維持できる量の摂取をすすめています。
適度な空腹がサーチュイン遺伝子を発動してくれます。
日本でも腹八分目医者いらず、なんて言われますよね。
インドのヨガでは
「腹八分目で医者いらず。腹六分目で老いを忘れる。腹四分目で神に近づく」なんて言われるそうです。
食べる内容は動物性たんぱく質を減らして、植物性たんぱく質を増やすこと。
加工肉のハムやベーコン、ウィンナーを減らすことを上げています。
これもやはり欧米人向けなので、私的には日本人の方はそこまで気にすることはないかと思いました。
元々、日本人は大豆製品を沢山食べますし、野菜の摂取量も世界的に見ても多いです。
空腹の時間を作るのは健康効果も高くすごく重要だと思いますが、必要な栄養摂取も重要なのでむやみに断食など個人の判断ではやらないでください。
あくまでも、軽い適度な空腹感が良いと言うことです。
●軽い運動
これは疑いようはないですね。
10分~15分のジョギングか早歩きで少し心拍数が上がる程度の運動をされるといいです。
景色をゆっくり見ながら公園をウオーキングするのもいいですが、適度な負荷をかけるなら、早歩きで息を少し切らせる程度がいいようです。
短時間でのHIIT(ヒット)トレーニングもおすすめだそうです。
HIITトレーニングとは20秒間の運動と10秒間の休憩を8回繰り返す運動方法です。
一度にしっかり追い込む筋トレよりも軽めの運動で頻度を増やす方がサーチュイン遺伝子が発動するようです。
●寒さに身をさらす
昔、薄着は免疫力を上げると言う話しがありましたが、医学的根拠はないようです。
なので薄着を推奨しているわけではありませんのでご注意ください。
たまに冷たさや寒さを感じれるといいので、冷ためのシャワーを浴びたりするのがいいと思います。
冷水ですと心臓に負担もかかりますので不安のある方はおやめください。
簡単に実践できる3選を取り上げましたが、くれぐれもやり過ぎは逆効果になる事を忘れないでください。
腹八分目でしっかりと食べる、普段の移動で早足を意識する、たまに寒さを感じるようにする。
こう考えると難しくはないですよね。
皆さんで少しずつ若返っていきましょう。
院長 早川 卓