健康

運動による心と脳への健康効果

運動の健康効果

こんにちは石神井整体院の早川です。

気がつけばもう11月でカレンダーも残すところあと2枚ですね。

子供の頃は1年間が長く感じていましたが、今ではあっという間に1年が過ぎてしまいます。

ローマの哲学者セネカが生の短さについて著書の中で熱く語っていましたが、なるほど、毎日を何も考えずにダラダラ過ごしてはいけないのだなと、納得してしまいます。

さて、私の住む地域の学校は緊急事態宣言中はリモート授業となりました。
それにより我が家の小学4年生の娘もリモート授業デビューをすることになったわけです。

友達に会えないのだから、嫌がるかなと思いましたが本人は、やったーと喜んでいました。
初めてのリモート授業が楽しみだったようです。

リモート授業を何日間か受けてから、少し娘の入眠が悪くなったのと、何度か夜中に起きてしまう日がありました。

夜に眠れない時は娘の首をマッサージするのですが、リモート授業になってから首がかなり凝っていました。

考えられる原因は、長時間パソコンへの凝視、先生が目の前にいないので崩れた姿勢での授業、体育授業の削減、休み時間での外遊びの消失、この辺りが主な原因かと感じました。

子供に限らず運動をしないで長時間の座位は、頭も働かなくなるし、心や体にも良くありません。

そこで体を動かしやすい季節にもなりましたので、今回は運動の健康効果をご紹介いたします。

運動による心と脳への健康効果

適度な運動が体に良いのは周知の事実だと思います。

特にウォーキングなどの有酸素運動は基礎疾患のリスクを下げてくれる事が分かっています。

運動の効果はそれだけではありません。
実は心と脳の健康を保つのにも有効なのです。

運動よる心と脳へのメリット

集中力、記憶力のUP

脳への栄養

これは「BDNF」日本語では脳由来神経栄養因子の略でして、簡単に説明しますと、脳への栄養だと思って下さい。

このBDNFは集中力や記憶力、認知力などと密接な関係にあります。
加齢とともに減少する傾向にありますが、運動により減少を遅らせり、増やすことも可能だそうです。
嬉しい事に年齢制限がありません。
何歳でも運動でBDNFを増やせて、脳を鍛える事ができます。

ポジティブになり心が安定する

運動によりセロトニン、ドーパミン、エンドルフィンなどの神経伝達物質の生成が活発になります。

①セロトニンは幸せホルモンと言われ感情のコントロールなど、心の安定には欠かせません。
セロトニンはウォーキングなどのリズム運動が大好きです。
精神科医の樺沢先生は心の健康に朝散歩を推奨しています。
朝日を浴びながらリズミカルに歩く事で、セロトニンが分泌されて、心が安定してきます。

②ドーパミンは快感ホルモンと言われ、意欲や、やる気、学習能力との関わりが深く、モチベーションを上げてくれます。

昼食後など午後の眠気を飛ばすのにコーヒーを飲まれる方も多いと思いますが、20分間の速歩きでドーパミンが放出されて、コーヒーのカフェイン効果以上に頭が冴えて記憶力までUPします。

③落ち込んだ時こそ運動してエンドルフィンをだそう。

βエンドルフィンは気分の高揚や幸福感をもたらしてくれます。

その代表がランナーズハイです。
限界を超えたランナーが苦しさを忘れ、逆に心地良く感じるというものです。

そこまで追い込まなくても、歩幅を広げて、少し息が上がる程度の速歩きでもエンドルフィンは出るそうです。

余談ですが運動以外のも甘いものを食べるとエンドルフィンが出ます。
甘いものが止めれないという方も、もしかしたら運動不足かも知れません。

ストレスに強くなる

心の安定

日頃から運動で筋肉に負荷をかけて適度なストレスを与える事により、人間関係や職場でかかる心のストレスにも強くなります。

運動で軽いストレスに身体を慣らしておいて、いざ何かのトラブルで凄く心にストレスがかかった時にも、心が鍛えられている事になります。

運動をする事で、性格が明るく前向きになったり、頭が良くなるのですから、普段運動をされない方も少し体を動かしたくなったのではないでしょか。

〈運動をされる時の注意点〉

いざ運動を始めるにしても、どの位の運動量が良いか分からない方も多かと思います。

運動が身体に良いからと毎日に限界を超えるまで追い込んでしまったら身体は回復できずに逆効果になってしまいます。

運動をされる目安として、少し心拍数が上がり汗が出る程度の運動を1回30分から1時間程度、それを週2〜3回行うと良いとされています。

1日に30分も時間を確保できないという方も居られると思いますが、トータルで週150分で良いと言う専門家もいますので、ご自身のライフスタイルに合わせて1日の中に運動を組み込んでいただけたら良いと思います。

運動の種類ですが、人体最大の筋肉でもある足のももを使う運動をすると効率よく血液や酸素が身体を巡ってくれます。

ウォーキング、サイクリング、踏み台昇降運動、スクワットなどがあります。

様々なメリットをもたらしてくれる運動ですが、どんな形でも継続することが大切です。

毎日の通勤を駅まで速歩きにする、朝にラジオ体操をするなど無理なく続けられる事をお選びいただければと思います。

院長 早川 卓