こんにちは石神井整体院の早川です。
少し前のニュースですが、ブロッコリーが2026年度から国の指定野菜の仲間入りが決定しましたね。
これにより1年を通してブロッコリーの価格が安定するそうです。
近年、ブロッコリーの消費が倍増しているのが理由だそうですが、筋トレなどのボディーメイクをする方が好んで食べているのがブロッコリーです。
私もその一人ではあります。
皆さまはブロッコリーは生で食べますか。
何年も前にテレビ番組の料理コーナーで厚切りジェイソンさん(アメリカ出身の芸人)がブロッコリーを生で提供していてビックリしました。
「なぜ日本人はブロッコリーを生で食べないんだ why Japanese people〜」と本人は叫んでいましたが、当時の自分の感覚ではブロッコリーは湯がいて食べるものだったのでやはりアメリカはワイルドだなぁ〜と感じました。
逆にキャベツを生で食べるのは海外では珍しいそうですね。
サワークラフトとして酢漬けにはしますが、千切りにして大量には食べないそうです。
実際、野菜って生で食べた方がいいのか、加熱調理した方が健康的にいいのか迷いますよね。
そこで今回のテーマはこれです。
野菜は生or加熱調理 メリットデメリット
基本原則として野菜が健康上に欠かせないのは周知の事実ですよね。
それは生命維持に必要なビタミン、ミネラルを補えるからです。
その他にもポリフェノールや食物繊維、酵素が多く含まれています。
ビタミンの定義は体内では生成されずに常に食べ物から摂取する必要がある。
不足すると人を死に至らしめることになる。
ビタミンC不足の壊血病やビタミンB1不足の脚気(かっけ)が有名です。
では野菜の健康成分の恩恵を受けるには生と加熱のどちらがいいのでしょうか。
生野菜を推奨している食事方法でローフード食があります。
一方で、東洋医学では陰陽の考え方で一部の生野菜は体を冷やすと考えられています。
マクロビオティックは日本発症で東洋思想の影響もあり野菜は加熱することが多いようですね(生野菜を禁止している訳ではありません)
ではそれぞれ意見を見てみましょう。
ローフードでは生野菜を食べることで酵素、主に消化酵素を摂取できると主張しています。
消化酵素とは消化を助けてくれる成分です。
酢豚にパイナップルを入れてお肉を柔らかくしいたり、秋刀魚にすりおろした大根を添えるのも消化を助けるという先人の知恵なんです。
加熱することでビタミンが失われる
特にビタミンB群は熱に弱いです。
ビタミンCも弱いイメージがありますが野菜に含まれているビタミンCはそこまで弱くはありません。
しかし茹でることで栄養が流れ出ることは確かです。
生食で効率よく摂取できる消化酵素ですが、そもそも加熱した方が消化吸収は良いです。
人間も含み動物は細胞膜の中に栄養素があります。
しかし野菜をはじめとした植物は細胞膜の上に細胞壁があり、どんなに良く噛んでも容易に壊れないと言われています。
加熱調理することで細胞壁を壊して栄養の吸収をしやすくしてくれます。
加熱する事で増える栄養素もある
大盛りの生野菜サラダと具沢山の野菜スープではどちらの方が抗酸化物質が豊富でしょうか。
答えは野菜スープです。
抗酸化物質は加熱することで10倍から100倍に増えることが分かっています。
スープにすることで流れ出た栄養も余すことなく摂取でき、消化も楽で生よりも野菜の量を摂取できます。
結論
ご自身の体調に合わせて偏らずに生野菜、加熱野菜を摂取しましょう。
風邪などで体が弱っている時は暖かいスープで胃腸をいたわり、夏場ではきゅうりなどの夏野菜で体の熱を冷ますなど応用してみてください。
ブロッコリー、キャベツ、玉ねぎ、小松菜
ブロッコリーのスルフォラファンや玉ねぎの血液をサラサラにする硫化アリルは有名ですね。
トマト、人参、ほうれん草
トマトのリコピンは加熱することで吸収率が上がり、人参は加熱して油と一緒に摂取する事でβカロテンの吸収率が上がります。
ほうれん草はおひたしにすることで余分なシュウ酸を流すことができます。
野菜を調理する時の参考になれば幸いです。
院長 早川 卓