健康

気象病の症状と対策

こんにちは、石神井整体院の早川です。
今日から7月ですが、今年の梅雨は湿度が高くて蒸し暑い日が続いていますね。

私は湿度が苦手なので、梅雨時期に湿度が高くなると呼吸が少し苦しく感じます。

しかし一般的には湿度よりも気圧の変化による体調不良を訴える方が多いといいます。

よく言われる気象病と言うものですね。
気象病とは、正式な医療用語ではありません。
医学的には、「天候依存性障害」もしくは「気象感受性」などと表現されるそうです。
診断も問診での判断がメインとなってくるようですね。

梅雨が終わり、本格的に夏が始まるのと同時に台風の季節にもなります。
まさに気象病をお持ちの方は大変な季節だといえます。

そこで今回のテーマはこれです。

気象病の症状と対策

気象病とはいつからあるのでしょうか。
実はその歴史は古く、古代ギリシャの医師、ヒポクラテスは天候が健康に及ぼす影響について多く記述を残しているそうです。

古代、中国医学でも、天候と健康の関係を重視して、気候変動が体内を流れる気に影響を与えると考えられていました。

実際、気象病という言葉が、いつ頃から使われたかは明確にはわかっていません。
気がついたら、普通にメディアで使われていましたね。

代表的な症状

●頭痛
気圧の変動が自律神経に影響与えることで、副交感神経と交感神経のバランスが崩れ、血管の収縮や拡張が不規則になります。これが偏頭痛の引き金になると考えられています。
自律神経のみならず、血管そのものにも低気圧は影響を与えます。
気圧の低下により脳の血管が拡張しやすくなり、その結果、血管周囲の神経を刺激されて偏頭痛が発生します。

●膝などの関節痛
気圧の変動による関節の圧力変化が原因とされています。
足首などいちど捻挫された場所も過敏に反応します。

●めまい
耳の中にある三半規管に影響を及ぼし、バランスが崩れ、めまいを感じることがあります。

●耳鳴り
関節痛と同様、耳の中の圧力の変化が耳鳴りを引き起こすことがあります。

●倦怠感
自律神経へ影響で全身がだるく感じたり、疲れやすくなることがあります。
同時に、自律神経の乱れからイライラや不安感を感じる方も多いです。

代表的な症状を見ていきますと、自律神経と内耳がキーポイントですね。

主な対処方法

1、生活習慣の見直し
自律神経がかなり影響を及ぼすので、まずは生活習慣の見直しが第一前提になります。
睡眠不足や偏食などは自律神経の乱れを呼びますので、見直す必要があります。

2、適度な運動
適度な運動をすることで、血行を良くし、内耳のリンパの流れも促すことにつながります。
その際は、しっかりと水分補給をすることを忘れないでください。

3、漢方薬やサプリメントの活用
最近では気象外来として専門の科ができているそうです。
サプリメントでは、マグネシウムやビタミンB群が処方されることが多いそうですね。
もちろん、ご自身で勝手に判断せずに専門医にかかってしっかりと処方された方がよろしいかと思います。

4、アプリや耳栓の活用
今、アプリで低気圧による頭痛の発生を知らしてくれるアプリがあるそうです。
それにより事前に対策ができます。
気圧の変化から耳を守るために専用の耳栓も売られています。
日本における気象病第一人者佐藤純先生が監修されているものが売っているようです。

4、姿勢の改善
その第一人者佐藤先生がおっしゃるには、スマートフォン普及によるストレートネックが内耳への血流を阻害して、気象病を悪化させる可能性があると言っています。

私も、現場感覚で気象病を訴える方は、首と頭が硬く凝っている人が多いと思います。

普段から姿勢を気にしたり、スマートフォンを見るときはスマートフォンを目線まで上げて、なるべく目線を上げるように心がけてください。

これから迎える夏本番に万全な対策をしておきましょう。

院長 早川 卓