こんにちは石神井整体院の早川です。
日中は肌を焦がすような強い日差しが続いていますね。
とても帽子や日傘なしでは、出歩けない感じです。
最近では、男性も日焼け止めを塗るのは当たり前で、日傘をさす方もいらっしゃいます。
話は変わりますが、先日アメリカのコカコーラ社に本物のさとうきび糖を使うように要請して承諾を得たと言うニュースが流れました。
人工甘味料などもあり、甘味の成分表示は少しわかりづらいですよね。
今回初めて知ったのですが、アメリカのコーラは高果糖高シロップと記載されているようです。
日本だとあまり聞きなじみがありませんが、果糖ブドウ糖液糖と同類になるのではないでしょうか。
日本でもペットボトル症候群と言うワードが聞かれるようになりました。
正式な定義は無いですが、1日に数リットルなど清涼飲料水を大量に飲み続けたことによって急激な高血糖になる状態を示します。
特に10代20代など若い年齢層に多く報告されています。
スポーツ飲料などは、一見体に良さそうな商品名で売り出されています。
体に良かれと思い、毎日飲んでいたものが、少しずつ体をむしばんでいたと考えると、恐ろしいです。
そこで大切なのが正しい知識だと思いますので、今回のテーマはこれです。
果糖についての正しい知識
果糖とは果物や蜂蜜に含まれている甘みのある成分ですが、全身で代謝されるブドウ糖とは違い、果糖は主に肝臓で代謝されます。
果糖は、血糖値がほとんど上がらないと言う特徴があり、糖尿病リスクは少ないように感じますが(糖尿病のリスクはあります)実は中性脂肪になりやすいと言う特徴があります。
最近ではお酒を飲まないのに、脂肪肝になる方が増えているそうです。
これは非アルコール性脂肪性肝疾患と呼ばれ、生活習慣と深く関わっています。

脂肪肝から肝硬変、肝臓癌になるリスクも高いことがわかっていますので、注意が必要です。
肝臓の専門医は脂肪肝患者さんに対して、まずは甘いジュースからやめるように勧めるそうです。
それは100%オレンジジュースや野菜ジュースも同等です。
スムージーなどで多く、フルーツを摂取する方も注意が必要だと言われます。
同じみかんを5つ摂取するのでも、皮をむいて少しづつ食べるのと、みかん5つで作ったスムージーを飲むのでは摂取かかる時間が早いので、その分肝臓に負担がかかります。
痩せていて、お酒を飲まないし、白い炭水化物のそんなに取らないけど、なぜか肝臓の数値が良くない、そんな方から話をよく聞くと健康のために毎朝フルーツたっぷりのスムージーを飲んでいたと言うこともあるそうです。
ここで勘違いしてはいけないのが、果物が体に悪いわけではないです。
摂取する量とスピードが問題なんです。
毎日、バナナ1本やキウイ1つをしっかり咀嚼して食べるのは健康にとってプラスに働きます。

特に問題なのが、液体となって大量に摂取できてしまうことです。
ブドウ糖果糖液糖 (果糖が50%未満)
果糖ブドウ糖液糖 (果糖が50%以上)
と表示されていますが、どちらも主にとうもろこしなどのデンプンから作られる人工の液糖です。
果糖と書かれてますが、とうもろこしなどのデンプンから特殊な酵素で果糖に変換しているそうです。
それにより、大量に生産され、安価で甘みが強いドリンクに使われることが多いようです。
アメリカでは果糖ブドウ糖液糖の健康被害を考え、さとうきび糖を使う様にお願いしたわけですね。
お子様がいる方は夏休みだと思いますので、日中の水分補給に良かれと思い、スポーツドリンクや甘い野菜ジュースなどを与えすぎてしまうと、逆に不健康な結果を招いてしまう恐れがあります。
スポーツドリンクとは言え、嗜好品と言う位置づけの方が良さそうですね。
院長 早川 卓