健康

アンチエイジング基礎編

こんにちは、石神井整体院の早川です。

8月は猛烈な暑さが続いていましたね。

夏休みには「劇場版」鬼滅の刃無限城編が公開され、
私も鬼滅の刃は好きなので見に行ってきました。
映像、音楽、ストーリー全て予想以上によかったです。

鬼滅の刃の世界観では、敵である鬼は不老長寿なんですかね。
寿命がとても長く、老けなくて傷の再生もすごく早いです。

最近では、科学の世界で本当に不老長寿が実現できるのではないかと議論されているそうです。

第一前提として、不老長寿と不老不死の違いをお伝えしときます。
不老長寿は老いが原因の病気にかからず、健康寿命が長いことを指します。
老い自体が病気で老いを予防または治療すると言う考え方ですね。

不老不死は死なないという漫画の世界に出てくる考え方です。
不老不死を目指して、意識をインターネット上に移行するような考え方もあるそうですが、今回の話は不老長寿についてです。

海外で高齢者を10年若返らせたるための研究コンペが開催されているようです。
優勝賞金は驚きの1億ドルです。
日本円ですと140億円から150億円ですね。
日本からもいくつかの企業が参戦しているようです。

今までは、歳を重ねるたびに老いていき、病気が増えるのは仕方がないことだと思われてきました。
まさに常識を疑えですね。
これからは老いることなく、歳を重ねていける未来が待っています。

そこで今回のテーマはこれです。

アンチエイジング基礎編

実際に老いない生物がいるのかと言われるとなんといるんです。
ハダカデバネズミと言うマウスは老化細胞が溜まりにくく、一般的なマウスの約10倍の30年生きると言われます。
そして、30年間、目に見えて歳をとるわけではなく、寿命が来てお亡くなりになるそうです。

またベニクラゲと言うクラゲは体長3ミリから10ミリの小さなクラゲですが、歳をとってきたらもう一度若返ることができるそうです。
人間で言う所の一度、胎児に戻るという感じですね。
クラゲには脳がないので、自分がもう一度若返っている感覚がないのかもしれませんが、もしこの機序を人間に応用できるとしたらすごいロマンを感じます。

では、話を人間に戻しまして、なるべく老化を遅くするためのキーワードは、
酸化と糖化です。
よく酸化は体のサビで、糖化は体の焦げと言われます。

糖化を防ぐには、糖質を適量に抑えることが重要になります。

酸化に限っては呼吸している以上どうしても酸化してしまいます。

そこで出てくるのがサーチュイン遺伝子です。
2000年頃アメリカで発表され、日本でも長寿遺伝子と言われ話題になりました。

サーチュイン遺伝子は酸化ストレスで壊れたDNAを修復してくれます。
そして、炎症を抑制してくれて、慢性炎症を減らし、生活習慣病を防いでくれます。

次に出てくるのがオートファジーです。
2016年にノーベル賞を受賞した。大隈良典先生の研究発表で有名になりました。

オートファジーとは、細胞内を掃除して分解再利用するシステムのことです。
よく勘違いされやすいのですが、細胞自体が入れ替わるのではなく、細胞内が再利用されるイメージです。
1つの細胞を家と見立てて、家自体を建て替えるのではなく、家の中の壊れた家具や柱を再利用して、新品同様にリフォームするイメージです。

サーチュイン遺伝子とオートファジーがアンチエイジングのカギになるわけですが、実は互いに助ける関係にあります。
サーチュイン遺伝子がオンになると、オートファジーも活性化しやすくなり、オートファジーで細胞がきれいになるとサーチュインも働きやすくなります。

活性化させる方法

活性化させる方法も共通点が多いです。

それは、空腹、カロリー制限、適度な運動、睡眠です。
一時期16時間断食と言うキーワードが流行りましたが、空腹時にオートファジーが活性化すると言われています。

16時間断食しないとオートファジーは活性化しないと言われますが、そんな事は無いそうです。

いつもお腹いっぱい食べている方が、腹八分目にしたり、普段のカロリーを10%制限するだけでも効果があると言われています。

ただ、寝ている間にオートファジーは活性化するのでなるべくでしたら、夕飯は腹八分目で早めに済ませるのが良いと思います。

少食や断食が体に良いと聞くと極端なことをする方もいますが、それは間違った理解ですので気をつけてください。
しっかりと必要な栄養を取り、腹八分目で、夜はしっかりと寝て適度に運動すると言うことです。

心の安定
運動は有酸素運動も筋トレもどちらも有効です。

いつも思うのですが、健康維持をするためには、目新しいことではなく、昔から言われていたことを愚直にやるのが良いのだと思います。

院長 早川 卓