健康

【東洋医学的四季の過ごし方】

早起き

こんにちは石神井整体院の早川です。

梅雨も明けまして猛烈な暑さが続いています。

日本の夏は気温も高いのですが湿度も高くなるので、湿度に悩まされる方も多いと思います。

東洋医学では過度な湿気を湿邪(しつじゃ)と呼び、体調不良の原因になるので気を付けてくださいねと言っております。

熱中症と同様に注意が必要です。

東洋医学では四季に合わせて生活スタイルが変化します。

そこで今回のテーマはこれです。

東洋医学的四季の過ごし方

東洋医学は自然との調和を重要視しています。

万物は春に生まれ、夏に成長し、秋に収穫して、冬にパワーを蓄える、この考え方が原則としてあります。

植物は春に芽が出て、夏に一番成長します。
実りの秋を迎えて根がしっかりと強くなり、冬には来年の為にたっぷりと栄養を蓄えます。

人間もこの様に生活しましょうというわけです。

そして陰陽のバランスも考慮します。

陰陽バランス

陰陽理論とは地球上全ての物質は陰と陽の二つの性質を合わせ持っているという考え方です。

例えば、男性が陽で女性が陰、太陽が陽で月が陰、山が陽で海が陰、夏が陽で冬が陰です。

どちらが良いとか悪いでは無いという事をご理解ください。

ではそれぞれご説明いたします。

春の過ごし方

春の過ごし方

春は陽の気が増してきて心身共に活発になります。

気候が良く暖かくなってきますが、同時に人の肌も緩むので、春の強い風には注意が必要です。

急に薄着になってしまうと冷たい風から邪気をもらってしまいます。
特に首元は冷やさないようにしましょう。

春は早起きして一日をスタートさせると気が高まるそうです。

夏の過ごし方

夏の過ごし方

夏は陽の気が最高潮に達する季節です。

身体の奥に潜んでいた邪気が表面に現れるので、慢性肩こり、慢性腰痛、慢性疲労など慢性的に悩まされている症状を治すのに最適とされています。

夏に陽の気を養うには必要以上に冷房や冷たい飲み物で体を冷やしてはいけません。とよく文献では記述されていることが多いですが、今の日本の夏では熱中症の危険性もありますので適度に冷房を使っていただければと思います。

また、太陽の下で遊んで汗を流し、太陽のパワーをもらいましょうとも言われますが、これも今の日本の夏では、ほどほどにした方が良さそうですね。

夏は早起き夜は少し遅寝がいいです。

秋の過ごし方

秋の過ごし方

秋は陰の気が強くなる季節です。

消耗を減らして栄養をたくさん摂取して、気持ちも落ち着かせる事が大切です。

これは瞑想やマインドフルネスに一番適した季節とも言えます。

一年で一番大切な時期は11月だそうです。

体の表面に出てきた気が真ん中の方に集まってくるので、この時期は暴飲暴食は避けて、大事に過ごしてください。

秋は早起きして夜も早寝でパワーを蓄えてください。

冬の過ごし方

万物が静かに沈み込む季節なので、冬は栄養を内に蓄える時期と言われています。

自分のパワーをあまり消耗しないで、栄養たっぷりな焼肉や鍋物を食べて来年の春にそなえるようにしてください。

冬は早く寝てゆっくり起きる。

たくさん食べていっぱい寝ると言うことですね。

いかがでしたでしょうか。

東洋医学の歴史は古く、春秋戦国時代までさかのぼります。

漫画キングダムの時代です。

2千年前の書物「黄帝内経」(こうていだいけい)には「昔の人は100歳超えても衰えなかった」と、この書き出しから始まるそうです。

現代の西洋医学では規則正しく早寝早起きが推奨されていますが、東洋医学では冬が睡眠時間が長く、夏は短いです。

勿論2千年前とは食べ物や水も空気も違いますし、労働環境や労働時間も違いますので、全てが当てはまるわけではないですが、参考にしていただけたら幸いです。

今回のブログの内容は中国上海気功老師である盛鶴延先生の著書を参考にさせて頂いています。

読みやすく素晴らしい内容の本を多数出版されていますので、より深く知りたいなぁと思いましたら、一度手に取って読んでみてください。

院長 早川 卓