健康

書くことによる心のデトックス

こんにちは石神井整体院の早川です。

もう3月ですね。
石神井公園では桃の花が咲いたりと季節を感じさせてくれます。
数週間で桜の開花情報もテレビで流れてくることでしょう。

日本には四季がありその変化を楽しむ事ができます。
今年の大河ドラマは紫式部が題材になっておりますが、日本の文学もやはり昔から美しいですね。
平家物語や方丈記の冒頭の書きだしは今読んでも響くものがあります。

しかしながら、文章の書き方も少しずつ変化しています。
よく時代小説を読むのですが、原文の手紙の記述が出てくるとやたらと候(そうろう)が出てきて読みにくいです。
今では使わなくなった言葉があれば、新しく生まれる言葉もあります。
娘の使う言葉も聞き馴染みが無い時があります(笑)

前置きが長くなってしまいましたが、皆さま日記など書きますか、日記も書き方によっては怒りや不安、悩みなどの負の感情を解消してくれるツールになります。

そこで今回のテーマはこれです。

書く事による心のデットクス

現代では日記は書かずともSNSで日々の生活をアップしている方も多いのではないでしょうか。
しかしそれは大衆に向けて書いているので少し飾って書いている可能性があります。

ここでは日記として誰にも読まれずに自分と対峙して書くことを前提としたテクニックをご紹介致します。

まず1980年代に誕生した心理療法で「エクスプレシッブライティング」といテクニックです。
日本語では「筆記開示法」と呼ばれています。

自分が体験した嫌なことや不満、怒り、悩みなどをひたすらノートに書き出す方法です。
仕事や家庭での悩みや愚痴を友達に聞いてもらって心が軽くなった経験は誰しもあると思います。
それを一人でノートに向かって行うわけです。
原則何を書いても良いとされています。
例えば、今日列に割り込みされた、いつも私ばかり電話に出てるなど比較的軽い不満でもOKです。
ポイントとして1日20分はノートと向き合い書き出します。
書くときは文法や誤字脱字は気にしないでください。
ただひたすら書きます。
最低でも4日続けることでストレスに強くなり頭がクリアになってくるといいます。

※行うにあったての注意点
ここからは私の個人的な感想です。
同じ悩みや不満を連日書いても良いことなっていますが、人間はアウトプットして記憶を定着させます。
であれば嫌な出来事を書き出すことで、より強く記憶してしまう可能性があると思います。
人間の脳には忘却という素晴らしいシステムが備わっています。
基本嫌なことは忘れるのが1番だと楽だと思います。
忘れられなくても時間がその嫌な記憶の濃度を薄めてくれます。
一方で、心配事や悩み事は忘れるよりも解決した方がいいので書き出して頭の中を整理するにも良い方法だと思いました。

続きまして不満や愚痴を書いてもスッキリせずに逆に気持ちが重くなってしまった人におすすめなのが「3行ポジティブ日記」です。
これは精神科医の樺沢紫苑先生が提唱しております。

やり方は寝る前にその日にあった良いことを見つけて最低でも3行は書くというシンプルな方法です。

例えば、今日のランチで入った定食屋さんが美味しかった、上司や家族に褒められた、可愛いいノラ猫を見たなどです。
この時はけしてネガティブな事を書いてはいけません。
寝る前にポジティブな体験を書く事で脳自体を幸福体質に変えていくわけですね。

ストレスとは個人の思考や受容の仕方で大分変わります。
生まれながらにして楽天的や楽観的の人もいれば悲観的な人もいるわけですね。
経営の神様で知られる松下幸之助さんが若い頃、夏の日に乗船していた船から、他の人の不注意で巻添えになり一緒に海に落ちてしまったそうです。
必死に泳いぎ戻ってきた船に助けられたのですが、この時松下幸之助さんは今が夏でよかった冬なら私は死んでいただろう、自分は運の良い人間だ、と思ったそうです。
そもそも他人の巻添えで海に落ちたわけですがそこは考えずに命が助かった事にフォーカスして自分は強運だと思ったから凄いです。

ここまで前向きになるにはかなりの修業が必要だと思いますが、楽観的な方が人生は幸福になれる気がします。

最後にご紹介するのが「感謝ノート」です。
3行ポジティブ日記と似ていますが、その日にあった感謝することを箇条書きでいいのでいくつも書きます。
例えば、今日も朝日が気持ちよかった、今日も仕事が無事に終わった、帰る家があるなど当たり前だと思っている事にフォーカスして自分は恵まれている事に気がつく事ができます。

スピリチュアルは好きな人には定番かも知れませんが、日々感謝することで引寄せ体質になるといいます。
やはり寝る前がおすすめのようですが、こだわらずになるべく毎日書く事が重要だそうです。

感謝ノートは人によっては無理してる感じが合わないと思う方がいるかも知れません。
しかし今も戦火にいる人もいれば、住む家を失った方もいるわけです。
そう考えると日頃の生活は感謝することに溢れている事に気がつけます。

どうでしょうか。
どの方法でも続けることで自分に合っているかどうかが分かります。
自分に合っている方法に出会えたならきっと人生のプラスになると思います。

院長 早川 卓